毎日新聞 2004年(平成16年)3月25日

 

 

柏市職員が748万円横領

 

刑事告発し懲戒免職 部長ら9人減給など

 

柏市は24日、市の人事課男性職員(42)が、昨年12月までの約2年半にわたり公金や職員からの預かり金計約748万円を銀行から不正に引き出していたとして、22日付で懲戒免職にした、と発表した。この元職員は「遊行費に使った」と不正を認めている。市は元職員を業務上横領と詐欺の疑いで柏署に告発した。

不正に引き出されたのは、職員が支払った保険の掛け金などをプールする公金口座から約184万円と、職員の年金関連の預かり金口座から約564万円。元職員は2口座から計26回引き出していた。

今年1月中旬、別の職員が公金口座から金を引き出そうとして不正が発覚した。元職員は引き出した金の一部を口座に戻していたが、発覚時で約218万円の欠損金があった。2月下旬までに全額を返済したという。元職員は預かり金の監査担当者の1人だったが、年度末の監査時期には一時的に入金し、監査をパスしていた。

柏市はこれに関し、上司の総務部長ら計9人を減給処分などにした。高野晴夫助役は4月の月給の10分の1を自主返納する。【木下 豊】

 

柏市民新聞 2004年(平成16年)3月26日

 

 

748万円を不正引き出し

 

人事課の市職員を懲戒免職

 

市人事課の男性副主幹(42)が市名義の銀行口座から公金と預かり金、約748万円を不正に引き出しギャンブルなどに充てていたことがわかった。市はこの職員を業務上横領および詐欺罪で柏警察署に告発。22日、懲戒免職処分にした。

市によると、今年1月に別の職員が残高不足に気付き、調査したところ、この職員は平成13年7月から昨年一二月の間、計26回にわたり不正に引き出したことを認めた。判明した欠損額は約218万円は2月下旬に返還した。

市は、職員懲戒委を開き審査した結果、総務部長以下9人の監督責任を問い、6人を減給などの懲戒処分、3人に口頭で注意するなど処分した。高野助役も4月分の給料の一割にあたる額を自主返還する予定。